2017年12月30日土曜日

2017年振り返り

2017年も残りわずかになりました。今年1年ありがとうございました。

今年を振り返ってみるといい年でした。実習地訪問や講演で全国の方々と様々な場所でお世話になりました。本当にありがとうございました。

自分自身を振り返ってみると、点数は60点ぐらいです。我慢の年とでもいいましょうか、自分のやりたいことをさておいて、目の前にあることに追われた1年でした。
レーダーチャートにしてみると、自己評価が分かれます。特に、研究、自己学習の面で非常に低値を示しています。ここは来年見直さないといけないなと思っています。しかし、もうすでに対処策を練っています。来年の目標値は青で示しています。外的活動を少なくして、SNSの使い方なども考え、40の前厄、本厄、後厄も終えた年として、修行の年とする予定です。年も取り、体力も限られていますので優先順位を最大限に考えて行きたいです。
とは言っても、年明けに山口でOBPとマネジメントについて、1月末に東京で理論のさわりについて、2月に神奈川でマネジメントについてお話しします。ご興味のある方はお会いしましょう。



そして、今年は盟友Tomoriさんが来てくださり、同僚になり、ほんと公私ともにわたって色々やらせていただきました。研究から身のこなし方まで勉強させていただき、忙しくて思うようにならないことがあったり、大きな壁があっても、どうクリアするかと考えること自体が楽しく、総じて常に仕事を楽しくやらせていただいた一番の理由は彼のおかげだと思います。仕事は楽しむのが一番です。

さて来年も楽しいことが待っているでしょうが、この時期に目標が達成できるよう一歩一歩処理して行きます!

今年一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

2017年12月5日火曜日

ノーマライゼーション

半年ぶりです。色々立て込んでいたということが実証できるなと自分で勝手に思っています(笑)

作業療法ではクライエントを病人としてではなく、一人の「ひと」として捉え、クライエントの作業、その背景にある様々なものを共有します。

本日はブログで初めて私のクライエントの話を紹介します(本人承諾のもとです)。私の講演でよく登場し、娘さんの髪の毛を結ぶ、ゴルフをするといった作業の動画でご覧になった方もいらっしゃると思います。

彼女は快活な女性で
・ファッション関係など勤めた経験もあり、おしゃれ好き。
・彼女のmeaningful occupationは「嵐(ジャニーズ 笑)」(もちろん家族も)
 回復期入院中も車椅子で東京-名古屋までコンサートに出かけたつわものですw
・ものすごく器用で片手で魚をさばいたり蝶結びをする

彼女の文脈は一筋縄では行きません。
難病に罹患して落ち込んでも、出産して間も無く発症(脳出血)し、重度上肢運動麻痺を患い、その後様々なマイナスイベントが起きようともいつも前向きに生きようとされています。退院してからも外来受診の際に他のOTから依頼され、様々なクライエントの悩みについて相談に乗り、勇気付けられた人は数え切れません。

彼女はちょっと前に障害者雇用で職に就いたのですが、よりやりがいのある仕事を目指して起業を試みました。通常退職したらなかなか、就職できないのでOTとして止める方もいらっしゃるでしょうが、私は応援しました(笑)そう言う文脈の方でしたので。

彼女は活動的ですので女性の起業家を目指す人のためのコンテスト(私も作業療法で少し手伝いましたが)でファイナリストに残り、入賞しました!そして、彼女の作業はようやく実現して来ています。新しく立ち上げたものは

Mana'olana’ 

というネーミングの屋号で障害者を応援することです。ハワイ好きなのでそこの言葉を取って来たそうです。意味は本人のページを見てください。

コンセプトは
「障害者だって綺麗になる権利はある」

というところから始まっています。
(ちなみにOTの介入中に事業の話を相談しており、私が「美」で攻めるべきだ!っていったらお前の顔で言うな的に言われました 笑)

私も常に思っていたのですが障害者用のファッション系のものはもう、絶句するぐらいのダサさです。そう思いませんか?綺麗に着飾るにもそれを社会が許さないわけです。だってものがないから。

ノーマライゼーションの考え方は健常者と障害者の垣根を取り払うことです。それは言葉の問題とかでなく、実際の生活でです。数年前にH&Mの服を買うと、いつも上肢切断の店員さんが手際よく、レジを打っていて感銘を受けました。いついっても、普通の人より手際がいいわけですよ。店内No1レベルですよ。そもそも、障害者だから◯◯ってなんやねんってことになるわけです。

クライエントと作業療法士は病人とセラピストという見方もあるでしょうが、その前に人と人とのつながりです。まずは人として捉え、病気も一つの歴史として捉えることが作業療法士の心構えとして重要だと私は思っています。

その思いを学生に教えてもらうために、授業に来てもらう予定です。もちろん授業内容の打ち合わせとスライド作成も色々しましたよ。日本一の大学教育をせにゃならんですから(笑)




彼女の挑戦はまずは
「ゲートソリューション装着者でも履けるおしゃれな靴の販売」です。
まだ販売は決まっていませんが、近く決まるようです。彼女の活躍でおしゃれができる人が増えるといいなーって思います。是非セラピストやそのクライエントの方には知っていただきたいです。

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興味のある方は是非見てください。
長文最後まで読んでくださりありがとうございました。