2015年12月5日土曜日

中医協のデータについて

ネット界隈では、中医協の戦々恐々としたデータに皆興味を示している様子。そりゃそうだ。バブルが崩壊する話ですもの。

実はその5日前の小樽臨床作業療法研究会さんで、回復期のまるめについては話をしていたので(その数ヶ月前にもマネジメント本にちょろっと書いていたw)、リアルタイムな話になったな。と思った。

しかし、マネジャーたるもの、あの中医協のデータぐらいで踊らされてはいけないと思っている。いかに早くから時代の潮流を読み、動向を窺うかは大切なことは当然であり、あれくらいは想定内にないと困る。これは別に偉ぶっているわけではなく、自分の下には多くの部下がおり、その生活を担っているという責任をマネジャーは常に抱えなくてはいけないからである。それがなければ、実質そう動いた時に多くのスタッフは路頭に迷うでしょう。

あのデータは、臨床だけの話ではなく、業界全体の話だと思う。すぐに養成校(特にPT)がダメージを食らうので、先生方はもちろん気にしているだろうが、仮にそうでない方がいらっしゃったら、検討された方が賢明だ。

昨日、いろいろ話をしていて、今回のデータをもとに提案が実施されたとすると、自分がその状態をwelcomeであるということを話したら、意外だと言われた(笑)。ダイレクトに損失を食らうからだろう。しかし、物事が健全な方に働くならば、welcomeだ。もうすでに、そうなった時のプランは何年も前から頭に浮かんでいるので、対策は十分にある。異常な業界から正常な状況に行き、質が改善されるのであれば、最終的には国民に寄与すると思う。

実を言うと、自分が行っている事業展開の提案はすでに8年前に作っていたものなので、それを時代に合わせて着々と実行しているだけなのです。

まあ、あのデータは色々な取り組みについてプラスの方向にも向いていますので、質的には追い風、量的には逆風なんでしょうね。ちなみに質的評価は看護必要度ということになるかな。本質的ではないですが。政策に踊らされながらどう生き延びるか。結局仕事はサバイバルですw。

ところで今日は東京は快晴でお勉強日和でございます。




1 件のコメント:

  1. 小樽臨床作業療法研究会で名刺交換させていただいた田宮と申します。今回は10日ごとのFIM利得が質的評価の指標として上がっているようですが、いかがでしょう?
    日常生活自立度(看護必要度B)では鋭敏さに欠けていてついに都合よくFIMを出してきたかという印象を受けています。個人的には澤田さんのおっしゃる通り「来ましたか」という感じですが途方のような整形疾患の患者さんの比率の少ない病院附属の中枢疾患中心の回リハ病棟はなかなか考えどころです。「成果の高い、低い病棟おいて認知症患者の割合、高次脳機能患者の割合、年齢には有意差なし」とうたわれていましたがこれまたどういう文献の裏付けだったのでしょう(笑)?

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