2014年12月28日日曜日

今年1年振り返り

今年も終わりです。昨日、今年最後の講演(臨床実習指導)が終わりました。宮古に帰る前の友利さんのストッパーが外れていておもしろかったです(笑)。ちなみに昨日の講習会の内容をちらっと。
完全私見ですが、私は実習指導者としてこんな気持ちでやっています。




さて、30代最後の年は色々頑張れたかな。と思う年でもありました。学会立ち上げあり、臨床OTの理事と結束を深め、仲間との出会いあり、様々なことがありましたが、人生の中で記憶に残る1年です。皆様に感謝です。
初めてですが、1年の振り返りをしてみます。

1.講演

全国津々浦々、様々なところで、様々な講演や学校で授業をさせていただきました。振り返ると、15の講演、公式、非公式合わせて(笑)4大学8コマ(OSCE除く)の授業をさせて頂きました。
これまでは作業療法の実践の話でしたが、今年は管理運営、OT業界の行く末、研究、自動車運転、実習指導とかなり範囲が増えてきており、私自身も勉強になりました。たくさんのOTと出会え、素晴らしい時間を過ごすことができました。
お世話になりました皆様ありがとうございました。

                                                            撮影TKB

来年は、新しい重要なタスクがありますので、講演や学会のペースを抑え、多くとも1月に2回までとしようと考えています。ありがたいことに、1月は関東の病院で2回、2月は沖縄学会と車の運転について多摩で話をすることになっています。3月は京都の研究会の立ち上げに呼ばれています。新しくお話をいただいたら4月以降にお願いしようかなあと勝手に考えています。

2.学会

 まずは、第1回日本臨床作業療法学会が開催されました。皆様のおかげで、大盛況の船出を迎えることができました!2月には上江洲大会長の元に第2回が開催されます!楽しみにしてください。

                                               撮影 ryukyuOT

 個人的には3つの学会発表をさせていただきましたが、全て6月でした(笑)
 そして、英語の発表を2つさせていただきました。思い出深いWFOTを含め、非常に楽しい経験でした。常に発信する力を大事にしていきたいとともに、今後はどんどん海外で発信していきたいと思います。来年はとりあえず、NZを目指します!
 
 共同演者としては32演題でした。これは少々キャパ的に大変だったので、早急にスタッフの育成をしなければと思いました。

3.書籍

 その1
 OTIPMの訳に携わらせていただきました。OTIPMを理解するには最良だと思います。ご興味のある方はOTsolution?日本語のサイトで購入できるんじゃないかな?ちなみに元の英文も読まれることをお勧めします。

A.G FisherOccupational Therapy Intervention Process Model. Three Star Press. 齋藤さわ子,吉川ひろみ 監訳:作業療法介入プロセスモデル.2014


その2

Pedrettiの訳に携わらせていただきました。正直5年以上前に訳したのであまり覚えていませんが、光栄です。記録の書き方のところを訳していると思います。
 L.W PedrettiOccupational Therapy practice skill for physical dysfunction.宮前珠子,清水一,山口昇 監訳:身体障害の作業療法第6版.2014.協同医書

その3
上二つは、訳ですので、訳すだけです。大変ですけど(笑)
真打ちは、やはり事例本です。
この本を世に出すことに関われたことは、私自身もとても嬉しく思っております。常識破りの表紙などは、僕らの思いと会社側との折り合いについて、担当の方にかなり交渉していただきました。内容はひとえに、少しでも世のOTの一助となればと思い、書き上げた本です。学生指導に関しても、私はこの本のように書けば良い、と伝えます。もし、お持ちでない方は是非手に取ってみてください。



齋藤佑樹 編:上江洲聖,友利幸之介,澤田辰徳 編集協力:作業で語る事例報告.2014.医学書院 



4.研究論文


様々な論文を発表できました。僕は研究者には向いていませんが、趣味的に研究をやることと普通の研究者とは違ったモチベーションがあります。今年は過去最高に発表できた年でもあります。そういう意味では頑張れました。ちょっと振り返り、紹介したいと思います。


その1

365日リハについて書かせていただきました。研究ではなく総説的ですが、まあ研究ということになっています。休日リハにはエビデンスがまだまだ不足している状況です。興味のある方はご一読ください。

澤田辰徳,小川真寛:休日リハビリテーションの有効性に関する研究の分析.作業療法3311-232014


その2

依頼原稿という形で、作業行動学会での講演内容を書かせていただきました。これに関しては、米子の皆さん、沖縄の皆さんにはもう少し踏み込んだ話もさせていただきました。組織づくりのお話ですので、管理的に興味がありましたらご一読ください。僕の唯一の単著です(笑)。

澤田辰徳:Occupation Based Practiceが可能な組織作りのために.作業行動研究17(4)199-2012014



その3

作業療法の研究の興味の推移について書かせていただきました。テキストマイニングという手法について尋ねられる機会も増えました。この臨床OT学会はオープンジャーナルですので、誰でも手に入れることができます。興味のある方はちらっと覗いてみてください。

澤田辰徳,小川真寛,友利幸之介,齋藤佑樹,石橋裕:20世紀から21世紀にわたる日本の作業療法研究の推移-学術誌「作業療法」の論文タイトルにおけるテキストマイニング分析-日本臨床作業療法研究1(1)14-202014



その4

この前の作業療法に載せていただきました研究です。作業療法士が公共交通手段の評価や練習のどのような点に成果があるかなどについて書かれています。これについてもマイニングを利用しています。興味のある方はご一読を。

澤田辰徳,小川真寛,三木有香里,渡邉祥平,石橋裕:公共交通機関の利用練習の効果とその判定方法に関する作業療法士の認識‐自由記載式アンケートの分析‐.作業療法33(6)508-5162014






仲間と一緒に取り組んだ研究もあります

その1
筆者は今、子育てに勤しんでいますが、元教え子、今部下のできるOTです。協働できた事例について初めの説明が如何に肝心か?を詳しく述べてある論文です。作業療法の導入部分について詳しく書いてある研究はあまりありません。これもオープンジャーナルですので気軽に手に入ります。

江本知子,澤田辰徳:作業療法の説明と面接,作業療法士の姿勢に留意し,主体性と協働が促進された事例.日本臨床作業療法研究1(1)1-52014



その2

協会の研究助成をいただいて行った当院の元係長の研究です。クライエントからのニーズがあるのに練習や評価ができていない施設が3割程度あったことを示しています。業界として非常に切実な問題を提起した研究だと思います。

小川真寛,澤田辰徳,三木有香里,林依子,豊冨静香:公共交通手段利用に関するアンケート調査.作業療法33(3)292-3032014



その3

我らが友利さんの研究です。そして、僕とADOCprojectをつなげた研究です。これに携わるまで斎藤さんや上江洲さんと話をしたこともなかったですw。彼らと出会えたことは、人生を豊かにしてくれました。Top-downとBottom upを比較した回復期OBPのRCTです!思い入れの深い研究です。

Kounosuke Tomori, Hirofumi Nagayama, Kanta Ohno, Ryutaro Nagatani, Yuki Saito, Kayoko, Takahashi-Narita, Tatsunori Sawada, Toshio HigashiComparison of occupation-based and impairment-based occupational therapy for subacute stroke: a randomized controlled feasibility studyClinical Rehabilitation.



                                                                                              撮影 ryukyuOT

その4
彗星の如く現れた、当院の肉食系女子(笑)の論文です。COPMやAMPS評価のうえに、CIMTで使われる評価をcombineさせ、作業につながる機能回復練習を行った成果や課題について書かれています。共著の名前が豪華です。


唐松友,澤田辰徳,竹林崇,友利幸之介:課題志向型訓練とTransfer packageにおける上肢機能評価と作業遂行評価の特徴.日本臨床作業療法研究1(1):21-252014


その5
当院のロボティクス研究です。失調の定量的評価としてロボットの座標を参考に軌跡の変化を調べました。本症例研究では過去のstroke研究でも示されているような軌跡のばらつきの収束がみられました。複数症例でも今後様々な形での検討を目指したいと思っています。

青山敏之,金子文成,澤田辰徳,速水達也,青木信裕:ロボティックデバイスによる脳梗塞症例の上肢運動失調評価とその回復過程.理学療法学41(7):447-454,2014.




たくさんの研究発表を世の中に出せて、非常に有意義な一年でした。今まだ3本が査読中なので早く帰ってきてほしいなあと思います。来年も頑張りたいと思います。

5.さいごに

今年一年ありがとうございました。
皆様にとって来年が素晴らしい年になるよう祈念いたします!
そして来年もよろしくお願い致します。
来年も面白い出来事が起こる事(すでにいくつか予定がw。。。)になるはずです。

ちなみに私は31日までずっと仕事ですw。

2014年12月7日日曜日

11月〜12月

ご無沙汰しています。

長い旅路が終わりました。日記にしてみます。

11月
その1
吉備国際大学の大学院生の方にお話しさせていただきました。恐れ多かったです。あんなので本当に大丈夫か?と思いましたが、リクエストがあったので私の研究と作業モデルへの路線変更についてお話しさせていただきました。
籔脇先生と京極先生の強力なタッグを組まれている吉備国のActivityは本当に高いなあと感心しました。友人であり理事でもある籔脇先生が臨床OT学会の会員限定企画を立ててくださっているので本当にそれも楽しみです。

しかし、備中高梁、字が読めんかったw(たかはし)。勉強になりました。ありがとうございます。

その2
人生初の沖縄!
沖縄臨床作業療法実践研究会でお呼ばれしました。友人の東京出身の生粋の沖縄人、田村さんとその奥様のご依頼で伺わせていただきました。もちろん私のマブ、上江洲さんともご一緒させていただきました!飛行機が遅れ、本当にご迷惑をおかけしました!
内容はマネジメントの話で、かなり赤裸々に話しをさせて頂きました。これもあれでよかったか?とも思いましたが、少しでもお力になれたようでしたのでよかったです。
懇親会でも、子供同伴w。吉岡先生とその学生さん、仲間さん、そして、キングコングの仲地さんみなさん本当に楽しいところありがとうございます!

高校時代から行きたいと憧れた沖縄は本当にめちゃくちゃいいところでした!まじで。
言い出したらきりがない。絶対また行く、って2月に行くけど。
比嘉さんがかみさんに教えていただいたハートロックよかったっす!しかし、ふりっぱー苦労して見つけたのにキッチン改修中で休み〜〜。また来ます!



その3
ADOC福岡
これはもう祭りですねw。いつもの仲間でワイワイと。ってか、打ち合わせもしていないのに、だいたい流れができているというのは友利さんのコーディネートとうちらのツーカーって感じだからだろうなって思いました。みなさんのプレゼン力は本当にすごいなぁ。といつも勉強させていただいています。
個人的には、TKBさんがキャッチーなのが嬉しかった。彼が少しでもあの場を戦いの場から帰ってきたHOMEって感じになれば嬉しいなって勝手に妄想しながら聞いていました。

なっちゃん、西尾さん幹事ありがとうございました!明太子とクロワッサン、間違いなく家族ホクホクでした!ちなみに俺は枝豆を食っていただけです。

その4
茨城県大での授業。
年1で授業しています。僕の役割は臨床でのOTの専門性を伝え、学生さんにOTっていいなって思ってもらうことです。ノートは取らなくてもいい。記録より記憶に残る授業。それを心がけています。今年は最高に泣いていましたw。まあ河本さんの動画だけどw。
ところで、リアクションペーパーで毎年実習の内容を聞くのですが、少しずつOBPが増えていっていますね。作業の言葉が全くないっていうことが減ってきました。これも時代の変化です。嬉しいです。なぜか「友利」という単語も入っていたw。彼有名人ねw。

その5
運転の講演してまいりました。岡山のS先生、中伊豆のK先生方といった名だたる方々一緒です。運転の講師は初めてだったので不安でしたが、まあなんとか終わったという感じです。他先生方のお話を聞いてまだまだブラッシュアップできるなあと思いました。 しかし、質問の多いこと多いこと。皆様のモチベーションに感謝です。

さて、今年も残すところあとわずかです。
あとは、研究と年末に神奈川県士会のご依頼で実習指導について話をさせていただきます。私の実習指導方法についてお話しさせていただきます。僕が最近学生さんを担当すると、大概就職しますって有頂天になっていますw。ちなみに友利さんも一緒です(ってことは12月4回会うな。。。笑)
申し込み方法はこちらに書いてあります。


そして、来年、ご存知臨床OT学会!沖縄です!
ぜひみなさんご参加ください。内容もそうですが、沖縄はいいところだ!!!!
申し込みはこちら


さらに私の出身県岐阜の山口先生が発達で画期的な取り組みをされています。下記に紹介されていますね。興味のある方はぜひご参加を!

実はその日曜?か何かに私も今日と作業療法臨床実践研究会?の立ち上げでお話しさせていただく予定です。こちらもご興味のある方は。。といいつつ申込先がわかりません(爆笑)

長文失礼をいたしました。


新しいリハビリテーションの扉をひらく
『もっともっともっと未来につながる療育を子どもたちに今すぐ届けたい!!!!!』 ~子どもの学校や家庭生活に効果を届ける『臨床』パワーアップ講座~

OTMAGは平成23年より療育関係者の実践力向上を目的とした研修会を重ねてきました。今回は、こどもたちやこどもと関わる人たちの生活や環境をRICHにする実践や取り組みで有名な超実力派講師をお招きし、講演およびシンポジウムを行います。講師にはこどもや家族の地域生活に効果をつなげるための実践やその背景等をお話して頂きます。受講する皆様の「実践力」を最大限に引き出し、こどもたちの自己実現や社会参加をパワーアップできる内容です。是非ご参加ください。

<講師>  
仲間 知穂 氏(琉球リハビリテーション学院・作業療法士)
「みんなで決める子どもたちの目標 ~ADOC-S~」
高塩 純一 氏(びわこ学園医療福祉センター・理学療法士)
「子どもが子どもらしく生きていくための支援 ~デバイス等~」
村上 潤 氏(NPO法人ポップンクラブ 代表理事)
「限りなく日常に溶け込んだ環境支援と姿勢保持技術 ~キャスパー・アプローチ~」
竹林 崇 氏(兵庫医科大学附属病院・作業療法士)
「エビデンスに基づく課題志向型運動療法 ~CI療法とトランスファー・パッケージ~」

日時:平成27年3月7日(土)・8日(日) 
定員:300名(先着順) 
場所:県立岐阜看護大学講堂
(新幹線で東京駅より130分・新大阪駅から70分 岐阜羽島駅より徒歩15分 岐阜羽島ICより車で1分)
対象:保育・教育・療育関係者、作業・理学療法士・言語聴覚士(学生を含む) 
参加費:  全日:4000円(学生3000円)  
1日のみ:2000円(学生1500円)
当日:4500円(1日のみ2500円)

申込み:メールか「こくちーず」より受け付けます。http://kokucheese.com/event/index/198721/ 
(「こくちーず」「OTMAG」で検索)

メール:otmag2015@yahoo.co.jp
タイトルに「研修会申込み」とし、①氏名(ふりがな)②職種 ③所属 ④連絡先(PCメール・電話番号)⑤参加日(全日・7日のみ・8日のみ)を記載の上ご応募下さい。メールを受け付け次第、受講決定通知をメールにてお送りします。

締切:平成27年2月28日(日)
 主催:OTMAG SEKIGAHARA project
    (Facebookページ「OTMAG」に動画を掲載しています)