2013年5月26日日曜日

今週のサザエさん(OT道でしょう)は!

今週のOT道でしょうは
1.兵庫でホンモノの作業療法職人を見た その2
2.次世代OTを見た兵庫(作業乃風)
3.研究の旅(in 広島)
の3本でお送り致します。

1.兵庫でホンモノの作業療法職人を見た その2

再び!

友人の竹林さんのところに見学にいきました!(ステキ男性です)

どれくらい良くなってるかな?と思いわくわくでした。
詳しくは書けませんが、患者さんがいきなりmeaningful occupationで登場したので、
爆笑しつつ、「もうゴールやん!」って突っ込んだほどです。

いやあ恐るべしCIMT。短期間でここまで良くなるんかぁ?という感じです。
相変わらずその技術には圧倒されましたが、今回はそれよりも患者さんが見事にinvolveされて(巻き込まれた)、主体参加されていたことに感動しました。
また、自分は退院後のクライエントは介護保険を利用してという流れがメインだと思い、その後は後続の機関におまかせということをやっていました。
しかし、彼らのアプローチは時には数年間を見据えていたのが勉強になりました。
また、時には医療介護モデルの枠組みでは支援しきれない。自分もそう思っていましたし、各診療報酬モデルの恩恵に与りすぎているセラピストも沢山いる。彼らとのディスカッションを通じて技術・知識だけでなく、ビジネスモデルでも引き出しを頂きました。

共にいったうちのスタッフも目の色が変わりました。
ウチの中にいるだけではわかりません。外に出て本当にいい刺激を頂き、この上ない有意義な研修であったことは間違いありません!

ありがとうございました!竹林一味の皆さん(笑)!

2.次世代OTを見た兵庫(作業乃風)

研修中、作業乃風というところでお話させて頂きました。
私の実体験から作業療法ってこうだなって思うことを話をさせて頂きました。
これは兵庫の7年目位のアツいOT達が作った会のようです。彼らのバイタリティはとんでもなく、本当に今後の日本を引っ張っていく若い芽だなぁと感心しました!


講演内容ですが実は、これ湘南OTで昔話をさせて頂いた内容をもう1回して下さいって話だったんです。こちらとしては非常に有り難い話でした。しかし、せっかく頂いた話なので、少しmodifiedしたら半分以上直しちゃったという。。

私はプレゼン時に自分の失敗談を良く話します。大体、講演で失敗談を話すヒトってあんまりいない。でも臨床ってbestを尽くしていても失敗することって良くあるし、自分もそう。壇上にあがっているヒトは神様や教祖みたいに崇められる傾向があるけど、決してそうじゃ無いし、盲信してもいけないし、そこにたどり着かないから過度にがっかりする必要も無い。自分も悩んで大失敗を繰り返して来て今があるんだよ。そして、成功から学ぶことも多いが、失敗から学ぶことも本当に沢山あるっていうことを伝えたい。その思いで失敗談を話します。

しかし、作業乃風は正直20名くらいの方がいらっしゃるのかなとタカをくくっていたら、友人達が宣伝して頂いたおかげもあり、77名の大盛況!活動分析や機能的手技を積極的に取り入れている方々も参加して頂き、そして同級生にも卒業以来会いました(笑)。
本当にあれです。手段は問わず、作業を大切にする人達の集団でした!兵庫恐るべし。
しかもPTもいらっしゃったとか。兵庫はPTまでアツいのか!はじまるまでは兵庫の皆さんに興味を持って頂けるか、そしてウケるか(笑)不安でしたが、皆さん熱心に最後まで私なぞの話を聴いて頂けました。本当にアツい!
最後の感想は是非教えて頂きたいです!

3.研究の旅(in 広島)

私の第2のふるさとといっても、ほとんど行くことはなくなったのですが、広島に行ってきました。これは、今年度のOT協会から頂いた研究助成金の研究、公共交通手段の調査の打ち合わせのためです。この研究は当院の係長をメインに同じ大学卒業の方々およびウチのスタッフで構成されています。

今回の会議には、公共交通手段の研究を以前した自分の後輩や、急性期でOBPをばしばしやっている完全キチガイOT(尊敬をこめて)、私と主のウチの係長でした。


あーでもない、こーでもないと話をしつつも、公共交通手段の練習についての調査研究、介入研究について打ち合わせました。近日、大都市の回復期にアンケートが送付される予定です。是非ご協力頂ければと思います。また、研究第2弾では協力病院をお願いするかもしれません。そのときにはまた宣伝します!

その会議中に、尊敬すべき急性期のキチガイOTの先輩が口にした言葉が感動しました。
急性期からなかなかやるって難しいですよね?と聞くと、いつも彼は「俺が最初のOTだから簡単よ〜」とさらっといってしまいます。
彼は、今回「外に出るとね、正気に戻るんよ。そんな感じかなぁ。病院におると病人じゃけんねえ」と。
いいわ。やっぱこのヒト。作業療法臨床実践研究会で話をしてくれというと快諾頂きました。今年度中に東京付近で!

内容の濃い週末でした。
ではまた〜

2013年5月19日日曜日

今年もA-ONE講習会開かれます

最近、管理の相談をされることが多いのですが、個人的な印象として昔の方より若い方の方がしっかり管理されている印象をうけます。もちろんキャリアでしっかりされていらっしゃる方も沢山いるとは思いますが、完全に昔とビジネスモデルが違うので、今のモデルに併せて仕事をしていらっしゃる中堅管理の方はもっと自信をもっていいんじゃないかな。と新幹線の中で思っています。

昨日からA-ONE研究会の世話人会(大阪)に出席させて頂きました。竹林さんの所でお世話になり、2週間で3回関西に行くというスケジュールですが、日本の優れた作業療法士何人ともお会いできるというのは何とも嬉しい展開です。研究会の会長は広島大学の宮口先生、顧問に清水一先生など、そうそうたるメンバーです。私たちの活動にも理解を示して頂いているので、これも嬉しい限りです(笑)。また、事務局でA-ONEをメインで進めている松原さんは私のマブなので、会うたびに長くディスカッションをしますし、毎回多くの知見や刺激を頂きます。ほんとこういう交流はかけがえの無いものですね。

さて、アイスランド発、A-ONEについては以前にも記事を書きました。
詳細はこちら
アイスランドのOT協会のHPにも日本で講習を行ったことが紹介されています。自分もS先生のご自宅でおよばれした際の写真が写っていたのでびっくりです(笑)。何って書いてあるかはわかりませんが(笑)
そのページはこちら

あれから時間も経ちなぜか私、新たに世話人に加えて頂きました。大した仕事はできないのですが。。。今年からインストラクターとして日本人が2名(西川先生、松原先生)が見習いを始めるそうです。数年後には日本人で開催することも可能でしょうね。

ブログで紹介したように、A-ONEは観察評価でOTIPMと相性が良いといわれています。基本的な神経科学の基盤は少々古いですが(アップデートする可能性もあるらしいです)、この物の見方は非常に興味深いと思います。医療先行型、医学モデル中心の日本にとって、作業のことを少し知りたいという方、作業と医学(機能)を融合したい方、特に回復期のOTで、高次脳機能のクライエントのBasicなADLに悩んでいらっしゃる方には有用だと思われます。
したがって、経験的では有りますが、回復期では特に、社会交流技能のニーズよりもADLのニーズを挙げてくるクライエントが多いので、使用回数はESIより格段に多いと思われます。

さて今年度の認定講習会ですが9月16日から開催されます。
定員は45名。すでに30名位埋まっておりました。申し込み予定の方はお早めにされるのをお勧めします。
申し込みはこちらのHPにかいてあります。

東京に帰って来たとこで、1週後にまた更新します。



2013年5月14日火曜日

兵庫でホンモノの作業療法職人を見た その1

作業療法とは何ぞや。

Occupational Therapyは日本に輸入された時から「作業」という小難しい訳をされて、その職業をわかりにくくしてきました。

ある1面から見てみると、作業療法士数は大幅に躍進した。
しかし、違う1面から見てみよう。

身体障害では1960年代つまり輸入時代の還元主義的作業療法のあおりを受け、理学療法との違いもわからず、現在までBottom stayの臨床が当たり前のようになされて来ている。結果が出なくても感謝され、尊敬されるTherapist centerdの世界は未だなされ続け、長年を掛け、作業療法は効果のない医療の一つとして診療報酬は削減され続けて来たうえ、現在、理学療法と変わらないということで保険請求からその名前すらも姿を消した。

身体障害の機能回復と作業療法をどう結びつけるかについては世界中の多くの作業療法士の関心ごととなってきた。

昨日今日と友人(といっていいのかな?)の兵庫医大の竹林さんのところへCIMTの勉強に行ってきました。個人的な課題として1日目は理論と考え方のトレーニング、2日目は実践するにはどうすれば良いかテーマに見学しました。しかし、2日目の途中からは自分がやりたくてしょうがなくなったんだけど。

彼らの臨床作業療法はわくわくしました。面接、課題設定、声の掛け方など、盛りだくさんです。1日はあっという間に過ぎていきます。
特に竹林さんは博識であり、男前であり、笑いもできてGentleman。論文もばしばし乗せちゃうなんて、神様は不公平です。
でもこれらのこともそうなんですが、彼の臨床能力に驚愕です。

課題はピンポイントここだというところ、このタイミング、声かけ、それに裏打ちされるもの。全ての駆け引きを調整している。自分には職人の優れた技術、その後姿を見ました。さらっとやってしまうので気づかないかもしれません。その姿はまさに職人です。
それによりクライエントがinvolveされていき、いつの間にか主体参加して、自己問題解決能力を開拓していくその様は行動変容の何ものでもない。

その現場での形容を使えば「ヤバい」(ローカルな話です)

クライエントの主体参加に逐一アンテナを張るとともに機能を作業への従事に変革させていく。クライエントの考えのイノベーションというべきことをやっている。作業療法の数々の技能を扱っている彼にはまさにmiyakosobaさんが形容した、
Reilyの言葉を彷彿とさせます。

正直、自分に無かった引き出しを沢山頂けた、今回の見学は、色々な手技を見学している自分の中でBestにexciteしたものでありました。
彼らの技術を少しでも盗めるように、次の2日間が楽しみでしょうがありません。

お好みおいしかった〜〜〜そんなとこまで素敵な彼。今後ともよろしくお願い致します。




以上 新幹線よりお届けしました。






2013年5月6日月曜日

私はウソをついております。

昨日、湘南OT交流会のサプライズイベントで話をさせて頂きました!
日本臨床作業療法学会、第1回学術集会の日程です。

皆さんメモのご用意をと言っておいて、出した日程が間違っていました!

大変申し訳有りません。

湘南OTでは2014年3月23日、24日と出していましたが、

正しくは2014年3月22日、23日

です。ご迷惑をおかけ致しました。


また、入会受付中ですが、入会手続きがはじまるのが7月頃を予定しているようです。
重ねて皆様のご参加の程お待ち申し上げます。

湘南OTからの〜 日本臨床作業療法学会

あー二日酔い頭痛い。
湘南OTさんでお話をさせて頂いて、楽しい時間が過ごせました。
湘南OTは本当に日本の作業療法に貢献していると思います。

しかし、名だたる講師陣の後だったのでやりにくいやりにくい(笑)。
友利さんにはWANTEDされるし。でもあれは事実です。

自分の発表では色々話をさせて頂きましたが、少しでも皆さんの臨床に役立てれば、と思っています。役割について話をさせて頂きましたが、昨日の話には本に執筆した事例は載っていないです。でも俺の話、良かったのかなと、会場が暗くてリアクションがわからなかったのでちょい不安です。最前列のおっさん達の顔はよく見えました(笑)。
精進します。


懇親会も楽しめて本当にありがとうございました。このような場を下さった湘南OTの方々に感謝致します。全国の皆さんとアツい夜が過ごせました!
日本にこんなに作業療法のことを盛り上げようと思っている方がいらっしゃるのは心強いです!

そして、日本臨床作業療法学会立ち上げます。そういった仲間と一緒に盛り上げる、臨床を意識した学術団体だと思って下さい。
僕らのようなアラフォー世代ですが、色々面白いことができていけばいいなと本当に思いますし、そういう仲間と出会えたことを本当に誇りに思います。
僕らの形で日本の作業療法に貢献できたら本当に嬉しいです!

絶対面白いことになると思うので、是非ご参加ください!

学会のサイトは右のリンクに貼ってますのでそこから入って下さい!