2013年2月3日日曜日

教員の思い

ようやく一つのタスクが終わり、ほっとしています。

第15回作業療法臨床実践研究会 
齋藤さわ子先生と伊藤文香先生にお話しして頂きます。
Occupation based とかfocused っていっているけど、リアルな意味はこういうことだよっという内容も踏まえていらっしゃるようです。私も勘違いしている可能性があるので気が引き締まる思いです。

今日は、この研修会をやる経緯について綴りたいです。
私はIPUで年に1回授業をさせて頂いています。
私は非常に楽しみにしています。IPUの教育は素晴らしいと思います。
授業の後、いつも談話させて頂いているのですが、学生さんが卒業後にどれくらい作業に興味を持ってくれるのか、作業療法を実践してくれるのか、先生方は不安に思っていらっしゃるようです。

私はこの気持ちよくわかるんです。
教員の期待するようなOTになってほしいと思うのは教員のエゴだと思うんですが、やっぱり自分の教えたことを実践してほしいという気持ちはあると思う。だから全力で授業ができる。一番はもちろんクライエントの幸せのためなんですが。

私は3年ほど教鞭をとったことがあります。
学生とは本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。
授業ではみんな真剣に聞いてくれました。
一方、教えたことが実習でできないとみんな悩んでいました。
私の教え方にも問題があったんだとは思います。

その頃作業に焦点を当てるということが今より臨床に伝わっていませんでした。
指導者の方も知らないということが多々ありました。例えばCOPMがわからないなど。
私は臨床実習指導者の方にもわかって頂く機会が必要だと思い、同僚のT先生と作業療法臨床実践研究会(当時 作業療法を考える会)を立ち上げました。
作業に焦点を当てることを臨床の方々と一緒に勉強して盛り上げていこう、そして学生も一緒に。したがって、当時から臨床かの方々も学生も一緒に参加していました。

しかし、それだけでは不十分だと感じました。もちろん、実習の状況も変わりました。様々な先生方のおかげで、色んなことをやらせて頂くことも可能でした。

でも、ある日自分はふと思いました。
今は素敵な作業療法像を描いているこいつらが臨床に出た時、現在の波にのまれてしまわないだろうか?
先生はそういうけど、臨床じゃできないよ。って言うんじゃないか?

その時は全国に臨床で面白いことをしている様々なOTがいることを知りませんでした。

私は2年目が終わる前に臨床に戻ろうと決意しました。
学生や同僚と別れることは辛かったですが、そうしたいと思いました。
俺がやっているんだから、お前らもやれよ!
と言いたかったんです。前で旗を振りたかったんです。そして、以前の臨床では自分でOBPをやることは少しずつできたかなと思っていましたが、次は後進を育てたいとも思っていました。

臨床に出てからは決して楽な道ではありませんでした。
今は私は旗を振れているのか?残念ながらOTか?と言われると強くは言えません。
管理職です。担当もほぼゼロです。臨床であり、臨床でありません。
自分もクライエントと接したいと強く思いますが、私1人がやるのではなく、私の周りの大勢ができるようになった方が、クライエントのためになると思っています。
自分の部下がOTを実践するために頑張っていると信じています。私は激を飛ばしたり、応援したりすることです。
今、私の教え子達は作業療法を実践してくれようとしている臨床家になってくれています。もちろん部下も。

臨床で何をやるかは自分自身ですが、本当に嬉しい限りです。

そんな経緯があるから、先生の気持ちがよくわかるんです。

今、作業に焦点を当てる人たちは多くなって来ています。
茨城の土地には確かに作業を愛するOTを育てる環境がそろっています。

卒業生も作業の必要性を強く感じているはずです。
そして、茨城の人でも作業に興味を持っている方は沢山いらっしゃるはずです。
だけど機会が無いだけだと思ったのです。だから、茨城で開催したかったんです。

茨城に作業の花を咲かせましょう。
種は根付いていると信じています。



学生の方もある意味私の教え子ですね。アツい臨床家が沢山いることがわかります。
ワンコインでpricelessな時間を。

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